クリスマス・イヴ

 
収録作品:初出誌・別冊婦人公論

1989年冬号掲載

 
発行:中央公論社 1989年6月20日
装幀:山崎英介
定価:1,121円
ISBN-10: 4120018253
 
発行:中公文庫 1991年12月10日
解説:品川四郎
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カバー装画:長尾みのる
定価:571円
ISBN-10: 4122018609
 
発行:講談社文庫 1997年12月15日
解説:山口雅也
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カバー装画:長尾みのる
定価:530円
ISBN-10: 4062636697

著者のつぶやき

 別冊婦人公論の1989年冬号に書いたものなのですが、この原稿を僕は、空港のティーラウンジで編集者に手渡したことを覚えています。パリ・ダカール・ラリーに随行取材をする予定が入っていて、この日がパリに向けて出発する日だったのです。締切りなどとっくに過ぎてしまって、ほとんど寝ずに書き上げたものを編集者に託しました。もちろん、著者校などできるわけもありません。今ならネット経由でメールのやりとりができますけれど、当時はパソコンが1台も置かれていない編集部などザラだったのです。
 八ヶ岳の南麓に居を移したばかりでしたので、作品には初めて体感した零下の雪深い山中がふんだんに詰め込まれています。僕たちが書いたことのなかったタイプのホラー作品で、それなりの疾走感が生み出せたのではないかとうぬぼれてもいました。