そして扉が閉ざされた

 
書下ろし作品
 
発行:講談社 1987年12月10日
装幀:荒川じんぺい
定価:1,152円
ISBN-10: 4061939602
 
発行:講談社文庫 1990年12月15日
解説:島田荘司
解説を読む
カバー装画:長尾みのる
定価:600円
ISBN-10: 406184816X

著者のつぶやき

 1990年が講談社の創業80周年だったのだそうで、そこへ向かって86年から《推理特別書下ろし》という企画が編まれました。第1期が緑、第2期が赤、第3期は黄にイメージのグループ分けがなされ、岡嶋二人は緑組でした。
 この『そして扉が閉ざされた』は、僕が家族でハワイ旅行に出掛けたときに頭に浮かんできたものでした。『ツァラトゥストラの翼』というゲームブックを書いたばかりだったということもあって、僕はパソコン通信上で展開されるミステリーRPGのことをぼんやり考えていました。(まだ商用のインターネットは世界的にも存在せず、パソコン通信の時代だったのです)ネット上の話から現実世界に舞台を移してみると、さらに話は面白くなりました。休暇を終えて帰国すると、僕は早速徳山にアイデアを披露しました。それを講談社の《推理特別書下ろし》でやることにしたのです。
 小説の舞台として核シェルターを想定したのですが、新宿のビル地下に造られたシェルターを取材させてもらいました。「すべてご覧いただいて結構ですが、ここが核シェルターだということは内密にお願いします」と言われ、途端に緊張した記憶があります。