殺人者志願

 
収録作品:初出誌・EQ No.55~56

『ひとごろし・ろくでなし』改題

 
発行:光文社/カッパノベルス 1987年3月31日
カバーイラスト:野中昇
定価:723円
ISBN-10: 4334026923
 
発行:光文社文庫 1990年11月20日
解説:宮部みゆき
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カバー装画:長尾みのる
定価:620円
ISBN-10: 433471238X
 
発行:講談社文庫 2000年6月15日
解説:高橋克彦
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カバー装画:長尾みのる
定価:670円
ISBN-10: 4062649039

著者のつぶやき

 残念なことに今はなくなってしまいましたが、《Ellery Queen's Mystery Magazine(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン)》の日本版《EQ》が光文社から発行されていました。主に翻訳のミステリーが掲載されていたのですが、日本人作家の小説などもちょっとだけ載っていたのです。
 1987年の1月号と3月号に分載して、岡嶋二人は《EQ》に『ひとごろし・ろくでなし』という作品を書きました。それがカッパノベルスで単行本化されたとき、編集部はやはりタイトルを気に入ってくれず、違うものに差し替えるように言ってきました。考えあぐね〈殺し屋志願〉というタイトルを出してみましたが、ちょうど赤川次郎さんが同名の本を出されると言うことで、最終的に僕たちの作品は『殺人者志願』となったのです。
 徳山が考えた本格物の密室トリックを、僕は犯人側から描く倒叙スタイルに変え、さらに登場人物にコミカルな要素を加えました。「いいなあ、こういうの、好きだよ」と、書き終えた前篇を読んで徳山が言ったのを覚えています。相棒はこの小説の仕上がりをかなり気に入ってくれたようでした。