七日間の身代金

 
収録作品:初出誌・週刊小説

1985年11月22日号~1986年2月21日号

 
発行:実業之日本社 1986年6月25日
装幀:安彦勝博
定価:1,029円
ISBN-10: 4408530719
 
発行:徳間文庫 1990年1月15日
解説:香山二三郎
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カバー装画:長尾みのる
定価:500円
ISBN-10: 4195689716
 
発行:講談社文庫 1998年7月15日
解説:斎藤純
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カバー装画:長尾みのる
定価:580円
ISBN-10: 406263824X

著者のつぶやき

 週刊誌という体裁で発行されていましたが「週刊小説」は隔週刊の雑誌でした。『七日間の身代金』は、1985年の終わりごろから翌86年のはじめにかけて7回にわたって連載した小説です。
 はっきりした記憶がないのですが、おそらく担当編集者の要望に応えて久々の誘拐モノを書いたのだろうと思います。ただ、誘拐っぽい展開は7回連載の初回だけで、あとは密室モノになってしまいました。2回目の乱歩賞応募で落選した『探偵志願』の中の人間消失トリックを、ここで復活させることにしたのです。
 僕は、学生のころから「天井桟敷」「黒テント」「状況劇場」などの実験演劇に憧れがありました。もっぱら観たり戯曲を読んだりするほうの憧れでしたが、そんな実験劇場の空気を小説に描くことができればと思っていたのです。作品中〈泥人魚〉という劇団が登場します。まさしく、そんな僕の憧れが作らせた設定でした。