なんでも屋大蔵でございます

 
収録作品:初出誌・小説新潮

「浮気の合い間に殺人を」1983年4月号
「白雪姫がさらわれた」1983年8月号
「パンク・ロックで阿波踊り」1983年10月号
「尾行されて、殺されて」1984年6月号
「そんなに急いでどこへ行く」1984年11月号

 
発行:新潮社 1985年4月5日
装幀:長尾みのる
定価:1,155円
ISBN-10: 4103570016
 
発行:新潮文庫 1988年5月25日
解説:宮部みゆき
解説を読む
カバー装画:長尾みのる
定価:368円
ISBN-10: 4101080119
 
発行:講談社文庫 1995年7月15日
解説:宮部みゆき(続き)
解説を読む
カバー装画:長尾みのる
定価:540円
ISBN-10: 4062630079

著者のつぶやき

 小説現代でボツになった短篇「浮気の合い間に殺人を」を、試みに小説新潮の担当編集者に読んでもらったところ、どうやらこちらの好みには合ったようで〈釘丸大蔵シリーズ〉を小説新潮でスタートさせることになりました。まさに、捨てる神あれば拾う神あり……いや、どちらも神じゃありませんが。
 この『なんでも屋大蔵でございます』は、1983年から翌84年にかけて書いた連作5篇をまとめたものです。
 江戸川乱歩賞には4回応募しているのですが、実は2回目に応募し一次選考で見事に落ちた『探偵志願』という作品に〈釘丸大蔵〉が登場していました。そのころ、僕は東京の祖師ヶ谷大蔵というところに住んでいて、高校の恩師が釘丸先生でした。それを組み合わせて、姿を消してしまう興信所の所長という役に仕立て上げたのでした。この『探偵志願』はバラバラに解体し、後にそれぞれのパーツを様々な作品中にはめ込みました。釘丸大蔵という名前も、その一つだったのですね。