焦茶色のパステル

 
第28回江戸川乱歩賞受賞作
 
発行:講談社 1982年9月10日
装幀:野中昇
定価:980円
ISBN-10: 4062002345
 
発行:講談社文庫 1984年8月15日
解説:中島河太郎
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カバー装画:峰岸達
定価:630円
ISBN-10: 4061832999
 
発行:講談社文庫 2002年9月15日
解説:山前譲
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巻末エッセイ:辻真先
カバーデザイン:辰巳四郎
定価:1,250円
ISBN-10: 4062735318
 
発行:講談社文庫 2012年8月10日
解説:杉江松恋
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カバー装画・デザイン:荒木慎司
定価:724円(税別)
ISBN-10: 4062773163

著者のつぶやき

 もちろん、この作品には特別な思い入れがあります。『焦茶色のパステル』を書いたことで、僕たちは小説家としてデビューすることができたのですから。最初の幸運を引き寄せてくれた作品が、これです。
 相棒の徳山諄一は〈競馬〉が大好きでした。馬券も買っていましたが、賭けること以上に彼を競馬に惹きつけていたのは競馬と競走馬自体の美学でした。《ホマレエース》という白毛馬に関する数奇なエピソードが徳山を刺激し、江戸川乱歩賞に応募する作品を書かせてくれることになったのです。
 僕自身は、競馬についてまったくの無知でした。何も知らなかったからこそ、尽きることのない質問を徳山に浴びせ、それが小説の核を造ることになりました。
 これは岡嶋二人を世に送り出してくれた作品です。