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2017/04/11
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──真鍋朱美

《真鍋朱美》……彼女自体は小さな役どころなのですが、『99人の最終電車』の中でとても重要な位置を占めています。二つの世界の架け橋と言いましょうか、〈小説〉と〈現実〉の界面活性剤と言いましょうか。

 
 
『99人の最終電車』は僕に多くのものを与えてくれました。この小説には99人の主人公が必要でした。自分で課したものですが、かなりの苦役だったのです。99人分の違った小説をひねり出すのは、貧弱な僕の頭ではけっこうな重労働でした。自分の抽斗の少なさに落胆しました。

 自分の手の届く限りのジャンルを無理矢理に、強引に、苦し紛れに『99人の最終電車』に取り込もうと試みました。その1つが次にご紹介する人物です。
 この《真鍋朱美》は、彼の特殊な立ち位置と小説を繋いでくれることになります。

 そんな《真鍋朱美》の最初のページがこちらです。