Junkyard

 

2017/03/26
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──三宅聡

20年ほど前の連載開始当時(1996年ごろ)、作者として意外だったのが、この《三宅聡》と《駒形千佳子》のカップル、さらには《大野功一》を加えた3人の人気でした。

 
 
僕自身としては《溝江賢三》《溝江絢子》夫妻のドロドロソープ・オペラのほうが好みだったのですが、この三宅たちのドラマについて読者たちの反応が良かったために、なんと2人は予定よりもひと駅余計に乗りすぎてしまうということになりました。

「談話室」という掲示板を用意してもらって、そこで読者の方々の声を聞きながら連載を進めていたのです。小説を書いている身にとって、このような体験は得難いものでした。

 読者からの反応というものは、ほとんどが本を出版した後で聞こえてくるものです。それが連載中に、しかもネットへアップした翌日、あるいは当日に感想が書き込まれたりするのです。
 小説を書きながらライブ感覚を得られるとは思っていませんでした。

 すげえな、これ。

 と大変興奮しました。

 そんな《三宅聡》の最初のページがこちらです。