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2017/03/15
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──福屋浩治

ステレオタイプな登場人物を作ろうと考えてひねり出したのが《福屋浩治》です。
 彼は、新人の刑事。竹内や狩野といったトップのベテランを遙かに仰ぎ見る下っ端デカです。

 
 
現実の世界には、ステレオタイプな人物など存在しません。彼らは、ドラマや小説の中で生み出された「あるある人間」です。
「こういうヤツって、いるよね~」「いるいるぅ。さいあくぅ~」という会話で表されるような極端にデフォルメされた人物像。いかにも、街にはそんな奴らがあちこちを歩いていそうに思えますが、どこにもいない人間です。

 テレビドラマなどでは、そういったステレオタイプ人間を集めたようなステレオタイプ物語が作られていたりもするようですが、小説でそれをやるのは、相当の勇気がいります。

 この『99人の最終電車』では、あえてそういうステレオタイプな人物を登場させるのもありではないかと、やってみることにしたのですね。

《福屋浩治》の最初のページはこちらです。