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2017/03/08
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──龍造寺公哉

一転して脳天気な登場人物のパート──龍造寺公哉です。
 しかし、ハイパーテキスト小説の可能性の1つを実にストレートに表現しているのも、この《龍造寺公哉》のパートだと思います。

 
 
彼は、超能力者なのです。
 他人の考えていること、思っていること、抱いている感情が、すべて彼の脳内に流れ込んで来ます。それは、十日前に風呂場で転倒して後頭部を打ったときから獲得した能力でした。

 彼は、地下鉄のホームで、そして最終電車の車内で、周囲の人物の心の声に耳を傾けます。
 その詳細がどのようなものか、彼のパートと、その彼が透視する乗客のパートを読み合わせることによって知ることができるでしょう。
 どうぞお楽しみ下さい。

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