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2017/03/06
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──溝江賢三

ジャンルとしては、ソープ・オペラだろうと思います。
 昼メロ、昼ドラをやってみたいと思い、まずはその夫側、溝江賢三のパートです。

 
 
夫の言い分、妻の言い分……というのは、小説でも映画でも演劇でも、よく扱われるテーマです。

 ドロドロとした男と女の愛憎劇──いや、愛などどこにもない、奈落に転落し続ける負のドラマ。
 通常の小説では、僕がまず書くことのない世界です。こういうのを書くのも、ハイパーテキスト小説だからこそでしょう。

 複数の登場人物のそれぞれの視点からドラマを組み立てるという試みは、ハイパーテキスト小説にはぴったりの構造ではないかと思います。
 本来、どこから読んでいただいてもいいのですが、ここでは男の視点からお読みいただきましょう。

《溝江賢三》の最初のページはこちらです。