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2017/03/05
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──京徳好晴

京徳好晴は作曲家です。
 依頼された仕事の締切を間違えて、地下鉄のホームや電車の中で曲を作っているのです。焼き肉のタレのCMソングです。

 
 
【音が出ます!ご注意を!】
 オリジナルを発表したとき、勤め先のパソコンで音を鳴らして、慌ててページを閉じたというクレームが寄せられました。会社で読むなよ(^^;)。(再生ボタンを押さなければ音は出ませんが)

 パソコン上で読む小説なのだから、音が出たっていいじゃないか……と思って書きました。『99人の最終電車』中でもかなり特殊なパートになっているのではないかと思います。

 昔、映像製作のプロダクションに勤めていた時期がありました。たった一人の監督の下について、すべての雑用をやっていました。製作助手、演出助手、撮影助手──とにかく監督に言われたことはなんでもやるのです。作品の一部の脚本を任されたこともあります。映画のある部分の編集を命じられたこともあります。もちろん、スタッフの手配や連絡、現像所には頻繁に出入りしていました。
 そんな中で、テレビCMの製作をすることになったのです。焼き肉のタレのCFでした。下請けの下請け仕事で、予算がほとんどなく音楽はアリモノ(レコードライブラリ等からの借用)ですませようかということになったのですが、監督が「井上君はバンドにいたんだったら、なにか作れないか」と言われたのです。
 結局、CM自体がボツになったのですが、その時に作った曲をそのまま流用しました。

 ですから、曲はオリジナルです。
(この際、ボーカロイドでも使って歌を入れて作り直そうかとも思いましたが、止めました。この『99人の最終電車 夢人.com版』はハードディスクに眠っていたDVD作成用のファイルを引っ張り出して、それをアップロードするだけにしています。あしからず)

 では、《京徳好晴》の最初のページはこちらです。