Junkyard

 

2017/02/26
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──落合綾佳の24時11分

24時11分。
 それ、あたしの問題なんだけどなあ……。
 苦笑しながら、綾佳は男からホームのほうへ目を向けた。

 
 
京橋のホームはガランとしていた。この車輛に乗り込んできたのは、中央のドアからくたびれ果てたような男が一人だけ。降りる客は誰もいなかった。
 ピンポンピンポン、とチャイムが鳴ってドアが閉まり、また電車が動き始めた。

《24時11分の落合綾佳》はこちら。