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2017/02/08
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時12分

24時12分。
 つまり、ひとみは小説を読むと云ふ事なのだと、日下部は驚愕した。

 
 
それはひとみの知性の高さを示すと同時 に、或る種の不安も想起させる。
 小説とは、島崎藤村の著作が風俗壊乱の虞によって発売禁止処分を受けたやうに、或種危険な物でもある。女がそのやうな物を読む──それも、まあ、時代なのだらう。

 《24時12分の榎本ひとみ》は、ここ。

 《24時12分の日下部敏郎》は、ここ。