Junkyard

 

2017/02/06
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時10分

24時10分。
 卑しい身分の女──。
 日下部の言葉に反撥を憶えた。

 
 
まあ、仕方ないのかもしれない、とは思う。この日下部は、百年も前の時代の人間なのだ。彼にとっては、身分の差はあたりまえのことなのだろう。そのころは、卑しい身分と決めつけられていた人々がいたのだ。差別はまだ悪ではない時代だったのだ。

 《24時10分の榎本ひとみ》は、ここ。

 《24時10分の日下部敏郎》は、ここ。