Junkyard

 

2017/02/01
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時05分

24時05分。
 ひとみは、笑ふ時にも口許を隱さない。

 
 
それどころか大きな声を上げて、武者のやうに笑ふ。言葉遣かひも、あたかも男子のやうだ。さうである事が、恐らくこの時代では奇異では無いのだらう。女が、男と對等に話をしてゐる時代なのだから、無論、その関係も随分と変化してゐるに違ひない。日下部には理解出来ないが、それは、このひとみの落度である筈が無かった。

 《24時05分の榎本ひとみ》は、ここ。

 《24時05分の日下部敏郎》は、ここ。