Junkyard

 

2017/01/29
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時02分

24時02分。
 あなた、足あるわよ。あたしも、ほら、ちゃんと足がある。

 
 
どうやら私は、鎌倉の崖の上から、数十年の歳月をここまで滑り落ちてきてしまったようです。今が暦のどの年なのか、私には想像もできませんが、私の妻が他界したのは露西亜との戦争が終結して講和条約が結ばれた年です。

 《24時02分の榎本ひとみ》は、ここ。

 《24時02分の日下部敏郎》は、ここ。