Junkyard

 

2017/01/24
井上夢人 小説

『99人の最終電車』──日下部敏郎の23時56分

 Web上に置かれている『99人の最終電車』。
 試みたくても、技術的にそこでは実現できなかった表現を使用したページがあります。

 
 
このJunkYardの〈ハイパーテキスト小説への期待〉でも取り上げたのですが、『99人の最終電車』という規格外な小説をWeb上で連載していたことがあります。

 連載完結時の目論見では、最終的にDVDの形で作品を定着させることが決められていました。
 実際、DVD化の作業も進められていたのですが、残念ながら、諸事情によって計画を実現することが出来ない状態が続いています。

 1996年から2005年にかけて連載した小説です。現在に比べると、当時のWeb上には技術的な制約がいろいろありました。表現の重要な要素であるフォントの選択が極めて限られている、縦組のページが作成しにくい、といったことも、制約の1つでした。Web上では、なかなか思うような表現が出来なかったのです。
 そういった数々の制約を、DVD化によって取り払うことも可能ではないかと期待していました。

 しかし、今後、DVD化が実現されることも望み薄だということもあって、いっそそれをここで披露してみたいと考えました。

 本来『99人の最終電車』は、読者が小説の形を作るという意図によって書いたものですので、時系列・登場人物などを固定してしまうのは意図から外れてしまうのですが、ここでは〈日下部敏郎〉と〈榎本ひとみ〉のパートを取り出してお読みいただこうと思います。この二人のパートは『99人の最終電車』の中核部分を構成しています。
 殊に〈日下部敏郎〉については、表現がかなり特殊ですので読み慣れるのに時間がかかるかもしれません。その点は〈榎本ひとみ〉にサポートしてもらおうと思います。

 時系列にそってお読みいただくことになります。

 ここをクリックして「23時56分の日下部敏郎」をお読み下さい。