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2016/12/08

週刊小説 1985年11月8日号

岡嶋二人 雑文

『七日間の身代金』作者の言葉 ── 岡嶋二人

 短いものですが、連載を開始する前の号に予告記事として「作者の言葉」というのを求められることがときどきありました。これはその1つ。
 こんな予告を載せて置いて、小説のテーマが「誘拐」ではないものを書いたのですから、なんていい加減な仕事でしょう(笑)。

 
 
七日間の身代金
            岡嶋二人

作者の言葉

 推理小説上に描かれる誘拐は、知的ゲームでなければならないと考えている。
 捜査にはいささかの緩みも許されないし、犯人には偶然の助けなど、みじんも与えてはならない。どれだけ相手を読みきることができるか。その知的ゲームを楽しんでいただこうと思っている。
 むろん現実に起こる誘拐が、もっとも唾棄すべき犯罪であることは、言うまでもないことだが。