Junkyard

Why? Why? Says the Junk in the yard.

『99人の最終電車』──菊池留美

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もう何も覚えていないのですが、この《菊池留美》のパートを書かせた切っ掛けはニュースだったように思います。新聞記事だったのか、あるいはテレビの報道だったのか……。



『99人の最終電車』──西尾琢郎(仮名)

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〈メタフィクション〉と呼ばれるものがあります。
《西尾琢郎(仮名)》のパートは、そこを目指して書かれました。



『99人の最終電車』──真鍋朱美

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《真鍋朱美》……彼女自体は小さな役どころなのですが、『99人の最終電車』の中でとても重要な位置を占めています。二つの世界の架け橋と言いましょうか、〈小説〉と〈現実〉の界面活性剤と言いましょうか。



『99人の最終電車』──別所達也

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なので《別所達也》ということになるわけです。
 視点が3つ揃うことで、1つの風景が浮かび上がってきます。



『99人の最終電車』──六条忍

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2人目──は、《六条忍》です。
 こういうネタの場合は、彼女が〈リトマス〉になります。



『99人の最終電車』──稲葉不二夫

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発想のきっかけとなるものは様々ですが、これはいかにも「拾いました」というネタが発端になっています。
 もちろん、拾ったものをどうやって形にするかが問題なのですが。



『99人の最終電車』──大野功一

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そこで《大野功一》というわけです。
 可哀想な役回り、ですが、彼のような男のほうが、現実にはずっと多いようです。



『99人の最終電車』──駒形千佳子

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で、《駒形千佳子》のパートです。
 三宅聡を彼女がどのように見ているのか、二人とも、とても若いですね。



『99人の最終電車』──三宅聡

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20年ほど前の連載開始当時(1996年ごろ)、作者として意外だったのが、この《三宅聡》と《駒形千佳子》のカップル、さらには《大野功一》を加えた3人の人気でした。



『99人の最終電車』──大辻淳一

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深沢英和とは違った形に壊れちゃった男《大辻淳一》のパートです。
 ノーマン・ベイツ型の崩壊人格と言いましょうか。



『99人の最終電車』──深沢英和

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実は、この誘拐劇にはもう一人だけ関係者がいるのです。
 沖崎勲のパートをお読みになった方は、ずっと酔っ払いを装っている同僚の刑事の存在を記憶しておられるでしょう。そう。《深沢英和》です。



『99人の最終電車』──有馬直人

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《有馬直人》──この人物は、作者の手抜きのような形で登場しました。
 僕が以前書いた短篇小説を駅のホームと電車のシートで読んでいるだけなのですから、連載時にはそう読まれていたと思います。



『99人の最終電車』──兼田勝彦

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《兼田勝彦》は一昨日、息子の和則を誘拐されました。
 犯人は、この銀座線渋谷行最終電車に、クーラーバッグに2千万円を入れて銀座まで持ってこいと命令したのです。



『99人の最終電車』──湯浅賢

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さて、2人目の2分間刑事です。
《湯浅賢》は、おそらく福屋浩治と同期か1、2年だけ先輩の新米刑事です。



『99人の最終電車』──葛原寿郎

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《葛原寿郎》という下っ端刑事のパートです。
 彼の出番は2分間しかありません。



『99人の最終電車』──福屋浩治

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ステレオタイプな登場人物を作ろうと考えてひねり出したのが《福屋浩治》です。
 彼は、新人の刑事。竹内や狩野といったトップのベテランを遙かに仰ぎ見る下っ端デカです。



『99人の最終電車』──狩野亜希子

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竹内重良とともに銀座駅に待機している《狩野亜希子》刑事のパートです。
 女性刑事にも猛者はいる(あるいは極めて優秀なキャリア組がいる)という確信と期待を込めて生まれたのが狩野刑事です。



『99人の最終電車』──竹内重良

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物語の最初から最後まで同じ場所で目を光らせる人物もいます。
《竹内重良》も、警視庁捜査一課の刑事です。



『99人の最終電車』──米村正紀

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では、非常に重要な人物に登場してもらいましょう。
《米村正紀》──そう、彼は犯罪者です。誘拐犯です。



『99人の最終電車』──平岡芽衣

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沖崎刑事とずっと話していた《平岡芽衣》のパートです。
 彼女から見える最終電車の車内は、どんな景色が拡がっていたのでしょうか。



『99人の最終電車』──沖崎勲

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《沖崎勲》は刑事です。警視庁捜査一課の刑事です。
 実は、この地下鉄銀座線最終電車全線で凶悪犯罪が進行中なのです。



『99人の最終電車』──芳賀喜智

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大金を拾ってしまった男──清掃会社に勤める《芳賀喜智》という男のパートです。
 そんなすごいことが起こってから、3日が過ぎてしまいました。



『99人の最終電車』──龍造寺公哉

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一転して脳天気な登場人物のパート──龍造寺公哉です。
 しかし、ハイパーテキスト小説の可能性の1つを実にストレートに表現しているのも、この《龍造寺公哉》のパートだと思います。



『99人の最終電車』──溝江絢子

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愛憎劇の妻側──溝江絢子のパートです。
 溝江という特殊な「家」の姿が、さらに見えてくるのではないでしょうか。



『99人の最終電車』──溝江賢三

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ジャンルとしては、ソープ・オペラだろうと思います。
 昼メロ、昼ドラをやってみたいと思い、まずはその夫側、溝江賢三のパートです。



『99人の最終電車』──京徳好晴

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京徳好晴は作曲家です。
 依頼された仕事の締切を間違えて、地下鉄のホームや電車の中で曲を作っているのです。焼き肉のタレのCMソングです。



『99人の最終電車』──能瀬朝子

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なんだか穏やかならぬ考えを巡らせているオバサンの話です。
 この人、石垣和博のパートで登場しています。そう、ミステリー作家なのですね。



『99人の最終電車』──クセルクセス

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3日前まで“クセルクセス”は猫でした。
 一昨日の朝、目を覚ますと彼は人間になっていたのです。



『99人の最終電車』──東 大

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“東大”と書いて「あずま まさる」と読みます。
 終電に乗り合わせたアマチュア・ラッパーです。



『99人の最終電車』──石垣和博

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3年の間、同じ時刻に同じ駅を発車する最終電車に繰返し乗り続けている男がいます。
《石垣和博》という男です。



『99人の最終電車』──八重樫巧

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どうせですから……という言い方もナンですが、『99人の最終電車』の夢人.com版掲載を続行しようかと思います。

 日下部敏郎、榎本ひとみ、落合綾佳と3人を1分刻みで載せてきましたが、ここからはその登場人物一人一人のパートの登場から退場までをまとめて載せていこうかと思います。
(99人全員を掲載するつもりがあるわけでもないですが、1分ずつの刻みでは数人が何年にもなってしまいますからね(*^_^*))

 で、まず《八重樫巧》という人物を取り上げます。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時13分

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24時13分。
 落合綾佳のパート、最後の1分になりました。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時12分

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24時12分。
 男が、眼瞬きをしながら見返してくる。綾佳は、ほら、とPDAを指さした。
「縦なんですよ。タテ。縦に読んでいくと──」



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時11分

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24時11分。
 それ、あたしの問題なんだけどなあ……。
 苦笑しながら、綾佳は男からホームのほうへ目を向けた。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時10分

New

24時10分。
 宿題?
 小学生か、あたしは。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時09分

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24時09分。
 よく見かける典型的なビジネスマンといった感じだった。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時08分

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24時08分。
 男はブリーフケースの上にPDAらしきものを載せ、その液晶画面に視線を落としていた。普通のサラリーマンのようだった。お酒を飲んでいるふうではない。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時07分

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24時07分。
 こういう、得体の知れない暗号パズルなんて作って喜んでるようなのは、理系の典型に違いない。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時06分

New

24時06分。
 ではなくて、こういう問題の場合、不平等に八つに分けなきゃ意味がないのですね。現実の世界と同じように。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時05分

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24時05分。
 まるで、八づくし、ではないの。
 この八という数字が、何かの鍵になるんだろうか?



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時04分

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24時04分。
 あーあ。
 目指せ、お局。蹴散らせ、美人……とか言って。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時03分

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24時03分。
 ぼく、だぁ?
 なにが、ぼく、よ。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時02分

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24時02分。
 ひっくり返すのだとすれば、なにをひっくり返せばいいのか?



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時01分

New

24時01分。
 読み返してみると、ちょっと不自然な文章だ。



『99人の最終電車』──落合綾佳の24時00分

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24時00分。
 それとも、何を言っても許されちゃうような、すっげえ美人だとか?



『99人の最終電車』──落合綾佳の23時59分

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23時59分。
 わっはっは。まいったか。パズ研。



『99人の最終電車』──落合綾佳の23時58分

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23時58分。
 スピルバーグの映画を思い出した。



『99人の最終電車』──落合綾佳の23時57分

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以前、ネットのどこかで『99人の最終電車』について《正しい読み方(読む順序)》を指示している評を読んだことがあります。



ここをご覧の方々への、ささやかなプレゼント

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15年ほど前、作家が集まって自分たちの電子本を作成し、PDFの形で販売する《e-NOVELS》という活動をやったことがあります。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時13分~

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24時13分~。
「気の迷ひが景色を斯様に見せてゐるのでせうか。人々の立ち居振る舞ひが片栗の粉でも塗した様に感ぜられるのです。」



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時12分

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24時12分。
 つまり、ひとみは小説を読むと云ふ事なのだと、日下部は驚愕した。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時11分

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24時11分。
 まるで浦島太郞の御伽噺のやうでは無いか。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時10分

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24時10分。
 卑しい身分の女──。
 日下部の言葉に反撥を憶えた。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時09分

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24時09分。
「その人が、どうかしたの?」



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時08分

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24時08分。
 云ふと、女は更に怯えたやうな目で辺りを眺め迴はした。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時07分

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24時07分。
 ひとみは、機械に因って命を奪はれたのだ。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時06分

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24時06分。
 気が附くと地下鉄はまた停車場に着いてゐた。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時05分

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24時05分。
 ひとみは、笑ふ時にも口許を隱さない。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時04分

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24時04分。
「ねえ」と、ひとみが口を開いた。「アタシ、どうして死んぢゃったんだらう」



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時03分

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24時03分。
 日下部は、ある種の感動を覚えながら、遥か未来の電車の中を見渡した。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時02分

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24時02分。
 あなた、足あるわよ。あたしも、ほら、ちゃんと足がある。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時01分

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 24時01分。
 胸が犇々と圧し潰されるやうだ。歯を食ひ縛しばるやうにして、日下部は女へ顔を上げた。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの24時00分

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 24時00分。
「天地神明に誓って、まことです」



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの23時59分

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 23時59分。
 相手の探り合い。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの23時58分

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 23時58分。
 二人は、電車に乗り込みます。



『99人の最終電車』──日下部敏郎と榎本ひとみの23時57分

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 時計の針が1分進むと、日下部敏郎のいる田原町駅のプラットホームに榎本ひとみが登場します。



『99人の最終電車』──日下部敏郎の23時56分

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 Web上に置かれている『99人の最終電車』。
 試みたくても、技術的にそこでは実現できなかった表現を使用したページがあります。



潮 2002年8月号

そうだ、京都へ行こう ── 井上夢人

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 雪や雨でなければ朝の散歩が習慣になっています。6キロ余の山道を1時間10分ほどかけて歩きます。
 その習慣が始まったころのエッセイがありました。散歩のはじまりです。15年ほど前のことでした。



高橋克彦『南朝迷路』文庫解説 ── 井上夢人

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 数少ない文庫解説の中から、高橋克彦さんの本に書かせてもらったものをご紹介します。
 書いたこと、すべて実話です。



2007年8月10日 Web掲載

リメイクの誘惑 第9回:増築と改築

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 ところが……第1回で書いた通り、連載はこの第9回が最終回になったのです。



2007年6月9日 Web掲載

リメイクの誘惑 第8回:アマチュアとプロフェッショナル

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 連載は、この第8回から少しずつ僕の創作論へ近づいていくのです。



2007年3月26日 Web掲載

リメイクの誘惑 第7回:『七人の侍』と『荒野の七人』

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 第7回──映画史上、初めてハリウッドでリメイクされた日本の映画を取り上げます。



2007年2月13日 Web掲載

リメイクの誘惑 第6回:『オープン・ユア・アイズ』と『バニラ・スカイ』

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 第6回は、ちょっとした仕掛けのある作品を。



2007年1月11日 Web掲載

リメイクの誘惑 第5回:『ニキータ』と『アサシン』

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 折り返しの第5回です。



2006年12月4日 Web掲載

リメイクの誘惑 第4回:『太陽がいっぱい』と『リプリー』

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 早くも第4回となりました。



2006年11月2日 Web掲載

リメイクの誘惑 第3回:『シャレード』と『シャレード』

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 第3回ですね。



2006年10月2日 Web掲載

リメイクの誘惑 第2回:『ダイヤルMを廻せ!』と『ダイヤルM』

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 さて第2回です。



2006年8月30日 Web掲載

リメイクの誘惑 第1回:『サイコ』と『サイコ』

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 2006年の夏、Web上で或る連載を始めました。
『リメイクの誘惑』と名付けたそれは、映画に関する読物でした。
 9回にわたって、ここでご披露したいと思います。



ハイパーテキスト小説への期待(4) ── 井上夢人

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 最後です。
『99人の最終電車』は、確実に自分の小説家としての基盤(少なくとも、その片側の基盤)となった作品だったと思います。DVD化しようと頑張ったのですが、それが叶わなかったことが淋しい限り。仕方ないことですけれど。
 現在もWeb版は、《www.shinchosha.co.jp/99/》に置かれています。興味がおありになる方は、読んでみて下さい。



ハイパーテキスト小説への期待(3) ── 井上夢人

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『99人の最終電車』も、いろいろな挑戦が繰り返される途上で生まれてきたということが再確認できる第3回です。



ハイパーテキスト小説への期待(2) ── 井上夢人

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 さてさて、堅い調子の第2回です。



ハイパーテキスト小説への期待(1) ── 井上夢人

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 1996年から2005年にかけて『99人の最終電車』というWeb小説を連載しました。その連載開始から1年が経ったころ、「日本語学」という雑誌に『99人の最終電車』について書いてくれないかという依頼がありました。この「日本語学」は、日本語の研究者、国語教育者向けの学術雑誌なのです。学術誌に書くなどということは初めてですし、そんな素養も持ち合わせていないのですが、「ま、いっか」と書いたのが「ハイパーテキスト小説への期待」という論文めいた一文でした。明治書院『日本語学』1997年6月号に掲載されたものです。
 やや長めのものですので、4回に分けてお読みいただこうと思います。
 掲載誌が見つからないので、画像は本文とは無関係です。



視点の方法(4)── 井上夢人

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 第4回が最終回です。
 小説上の「視点」の捉え方、扱い方は、人それぞれだと思います。ここで取り上げたのは僕の「視点」の基本的な部分ですが、応用していただくこともできるだろうと思います。
 最後のまとめとして、「界面活性剤としての視点」という捉え方をご披露します。



視点の方法(3)── 井上夢人

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 第3回は「視点による叙述法」について。



視点の方法(2)── 井上夢人

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 第2回は「視点の把握」について語ります。



ポンツーン 2004年6月号

視点の方法(1)── 井上夢人

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 幻冬舎が発行している「ポンツーン」という雑誌があるのですが、そこで「ミステリーの書き方」という作家志願者のための誌面講座を連載したことがあります。日本推理作家協会に所属している様々な作家たちがそれぞれに割り振られたテーマに沿って、自らのミステリー執筆法を伝授するという企画でした。
 僕は、そこに『視点の方法』という題目で書きました。
 2010年11月に1冊の単行本『ミステリーの書き方』としてまとめられたのですが、編集方針に疑問があって、僕の『視点の方法』はラインナップから外してもらいました。
 まあ、ただ、折角書いたものですから、雑誌掲載のときのものをここでご披露します。
 作家を志している方には参考になるかもしれません。(ただ、作家を目指している方がそんなにたくさんおられるとも思えませんが……(^_^;))
 やはり、ちょっと長めの原稿ですので4回に分けて掲載します。



ヒッチコック映画のカメラワーク(3) ── 井上夢人

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 そして最後。
 第3回です。



ヒッチコック映画のカメラワーク(2) ── 井上夢人

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 昨日の続き。
 第2回です。



アサヒグラフ別冊 1999年11月

ヒッチコック映画のカメラワーク(1)── 井上夢人

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 アルフレッド・ヒッチコックは、僕にとってある意味師匠のような存在です。(もちろん私淑しているだけですが)
 そのヒッチコックについて書かせてもらったことがあります。アサヒグラフという雑誌の別冊特集号だったのですが、島田荘司、山口雅也、折原一、有栖川有栖、由良三郎、辻真先、山崎洋子、泡坂妻夫、法月綸太郎、和久峻三、伴野朗、黒川博行、佐々木譲、阿刀田高……といった執筆陣の顔触れを見てもなかなか充実したものに仕上がっていたと思います。
 若干長めのエッセイですので、3つに分けて載せることにします。
 今日はその第1回目。



東野圭吾『手紙』文庫解説 ── 井上夢人

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 文庫の解説は、いただくばかりでほとんど書いた経験がありません。こういうものが苦手だということはおわかりいただけていますので、そもそも依頼されることもあまりないのです。
 そんな中で、解説を書かせてもらった数少ない1つが、東野圭吾氏『手紙』の文庫解説です。



IN★POCKET 2012年8月号

30年前の乱歩賞原稿のこと ── 井上夢人

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 岡嶋二人の『焦茶色のパステル』を新装版としてリニューアルしていただくことになったときに文庫雑誌「IN★POCKET」に書いたものです。
 むろんこの作品は、江戸川乱歩賞受賞作、デビュー作ですから、一番の思い入れがあります。執筆当時、僕の奥さんの趣味が彫金で銀の板を叩いたりしていたので、主人公の職業が宝飾デザイナーになったということも、思い出すと映像まで浮かびます。そういう気持ちを載せたエッセイになりました。



TVシナリオ「クラインの壺」最終回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その最終夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第9回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第9夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第8回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第8夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第7回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第7夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第6回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第6夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第5回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第5夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第4回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第4夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第3回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第3夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第2回

New

 NHKのテレビドラマ『クラインの壺』。
 その第2夜です。



TVシナリオ「クラインの壺」第1回

New

 1996年3月18日から3月29日までの土日を除く10夜連続で放映されたNHKのテレビドラマ『クラインの壺』の初稿脚本をご紹介します。



小説すばる 2004年1月号

最悪の誕生日 ── 井上夢人

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 お祝いのメールやメッセージをいただいて、自分の誕生日だったと、こんなエッセイを書いたことを思い出しました。36年前の今日のことを書いたものです。



週刊小説 1985年11月8日号

『七日間の身代金』作者の言葉 ── 岡嶋二人

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 短いものですが、連載を開始する前の号に予告記事として「作者の言葉」というのを求められることがときどきありました。これはその1つ。
 こんな予告を載せて置いて、小説のテーマが「誘拐」ではないものを書いたのですから、なんていい加減な仕事でしょう(笑)。



馬銜 1982年秋季号

夜の馬 ── 岡嶋二人

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 馬銜(はみ)というのは、馬の口に噛ませ、そこに繫いだ手綱を引いたり緩めたりすることで馬を制御するための道具です。その馬具の名称を持った「馬銜」という雑誌を、日本中央競馬会(JRA)が発行していました。(今も続いているのでしょうか?)
 競走馬を材に取った小説で江戸川乱歩賞をいただいたことで、デビューからしばらくは馬関連のエッセイ依頼を数多く受けました。この「夜の馬」などは、受賞式よりも前(!)に依頼があったのではないかと思います。



週刊読書人 2006年8月4日

オルファクトグラム ── 井上夢人

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 先日、ある人から「小説家はすごい。無から有を生み出すなんて」と言われました。とんでもありません。無から有なんて生み出せません。そんな真似はできません。作品には必ず元ネタが存在します。新聞記事だったり、他人が口にした言葉だったり、読んだ本の一節だったり。そのネタをどこから眺めるか、どんな光を当てられるか、どんなふうに変形できるか……それが上手くいったときは嬉しくなります。『オルファクトグラム』を書いたときは「上手くいった」と思いました。
 そんな思いを綴ったエッセイを、週刊読書人に載せてもらいました。



週刊文春 1982年11月18日号

マイアミ沖殺人事件 ── 岡嶋二人

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 書評というものは、岡嶋時代も井上夢人になってからもほとんど書いていません。苦手なのです。他人様の作品を評するにはあまりに知識が足りず、読書の量も少ないので、僕には荷が重すぎるのです。これはデビューして間もないころに書いた本の紹介文です。(書評ではありません。紹介しているだけです)
 編集部が指定したものがイタズラっけのある面白本だったので、引き受けてしまったのだと思います。



サラブレッド 1982年12月号

どんでん返し ── 岡嶋二人

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 岡嶋の初期には、馬がらみ、競馬がらみのエッセイを依頼されることが多くありました。僕は競馬のことなどまったく知らなかったので、そんな仕事ではエピソードの詳細やデータは徳山に依存していました。とくに、競馬雑誌や生産牧場の会報など、専門知識を持った読者が想定される媒体に書くような場合には、徳山への依存率もそれだけ高くなりました。時にはこのエッセイのように、一般の読者には理解不能な内容のものもあったりしたのです。



オール讀物 1984年4月号

馬ならし ── (絵と文)岡嶋二人

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 オール讀物には「絵入りずいひつ」というコーナーがありました。(今もあるのかしらん)文章だけではなく、イラストもその本人に描かせてしまおうという意地悪な企画ページでした。僕に絵など描けるわけがないので、イラストは徳山が担当することになりました。もちろん文章のほうは僕の担当です。エッセイではあるけれど、こんな格好の合作があったのですね。



日販通信 2006年3月号

書店との出合い ── 井上夢人

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 自分が子供だったころの話をするとき、つい饒舌になってしまうのは、あのころの記憶がキラキラと輝いているからなのでしょう。楽しかったことはもちろん、辛かったことや苦しかったことも、すべてが輝いている。日販通信からエッセイの依頼をいただいたとき、そんな本屋さんの原風景が浮かんだのだと思います。



BugNews 1986年5月号

ゲームブックの作り方 ── 対談/岡嶋二人十鳥井加南子

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 江戸川乱歩賞作家同士が同じ時期にゲームブックを書いたということで、鳥井可南子さんと対談をやりました。8ページというけっこうな長さの対談ですが、ゲームブックに対する考え方も正反対で、これだけ噛み合わない対談も珍しい(笑)。この対談で岡嶋として話しているのは僕一人です。徳山は不参加でした。



野性時代 1983年1月号

クズ鉄になったサニー ── 岡嶋二人

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 デビューして間もないころに書いたエッセイです。とっても嬉しくなってしまったのは、扉に書いていただいた和田誠さんのイラストでした。見れば、明らかに運転しているのは僕です。でも、このころ、僕は免許を持っていなかったんですね。
 徳山の運転するサニーの助手席で、僕は実にたくさんのものを得ました。



小説すばる_2004年5月号

あなたがリメイクっ!『Rubber Soul』 ── 井上夢人

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 このエッセイを書いた6年後、講談社のIN★POCKETという月刊誌で小説『Rubber Soul』の連載を開始しました。大好きなビートルズのアルバムから小説のイメージが浮かび上がったのが、このエッセイを書く5、6年前なのですから、アイデアは暦が一巡りして、ようやく形になり始めたということですね。まあ、よくあることですが。



サラブレッド 1984年2月号

四千億円の泥沼 ── 岡嶋二人

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 しかし、確実に言えることは、相棒を演じて書いたエッセイのほうが、自分自身のことを書いたものよりも生き生きとしていたってことです。ようするに、小説と同じような《でっち上げ》感をエッセイでもやれたということなんでしょうね。
 社台ファームという競走馬の生産牧場が馬主や競馬関係者のために発行している「サラブレッド」という雑誌に書いたこのエピソードも100%徳山諄一のネタですが、僕の書きっぷりも走っていたと思います。



オール讀物 1984年9月号

口は災いのもと ── 岡嶋二人

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 岡嶋二人の原稿を書くのは僕と決まっていました。小説だけではなくエッセイも、執筆作業は僕の役目でした。内容は明らかに相棒・徳山諄一にしか書けないものであっても、それをまとめたのは僕の仕事でした。相棒はレポート数枚のメモを僕に預け、僕が原稿を書き上げるのを待ちました。
 だから、末期のいくつかを除いて、僕は相棒の視点で、相棒の声色を使って、エッセイを書きました。小説の登場人物の独白を綴るようなものでした。
 その最たるものがこれだったのではないかと思います。



小説新潮臨時増刊 1986年夏号

最後の大声 ── 岡嶋二人

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 鮮明な記憶というものはあるもので、このエッセイに書いた情景は、30年以上経った今でもはっきりと目に浮かぶ。二子玉川の安アパートにやって来た元相棒が、コーヒーゼリーを持参していたことまで、きれいに覚えている。候補作となった作品は『あした天気にしておくれ』というものだった。



井上夢人《友達》(「99人の最終電車」挿入歌)

New

Junk Yardに相応しく、まさしくジャンクなものを一つ。文章でも画像でもなく、これは10年前に作った音楽です。



ミステリマガジン 1984年4月号掲載

連想ゲーム ── 岡嶋二人

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 もともとエッセイは苦手です。嘘っぱちを並べる小説と違って、真実を書かなきゃいけないんじゃないかという強迫観念に襲われてしまうのです。だから、まずは「いや、エッセイだってみんな嘘を書いている。嘘でもいいんだ」と自分に言い聞かせるところから始めなくてはなりません。そのあまり、とんでもない嘘っぱちなエッセイを書いてしまうことにもなります。この「連想ゲーム」は、その典型でした。



夢人.comをリニューアルしました

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久し振りのリニューアルです。



小説現代 2005年3月号

ノーマン・マクラレン ── 井上夢人

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 生意気だった学生時代の記憶から綴ったエッセイです。小説現代2005年3月号《思い出の映画 第49回》に掲載されました。原稿を受け取った編集者も、ノーマン・マクラレンについては知りませんでした。そうですよね。知ってる人なんて、ほんとに限られてますよね。



人を生かす話を書いたらどうかな ── 井上夢人

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 掲載誌のスクラップがどこかにある筈だと思うのですが、見当たりません。これは、朝日新聞1999年10月19日夕刊に「一語一会」の中の一篇として掲載されたエッセイです。後に、朝日新聞社編・亜紀書房刊『一語一会 人生に効く言葉』の中に収められました。



日本推理作家協会会報 昭和58年1月号

ふたりで小説を ── 岡嶋二人

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 江戸川乱歩賞を受賞すると、自動的に日本推理作家協会の会員になります。参加したばかりの新人は、どうやら挨拶代わりに協会報に短文を書くことが決められていたようで、岡嶋二人にも原稿をという依頼が来ました。そのころは珍しかったワープロ(パソコンではありません。ワープロ専用機です)を手に入れた僕は、その依頼原稿を生まれて初めてのワープロで書いてみることにしたのでした。
 読み返してみると、すでに嘘っぱちばかり書いてますね(笑)。



「波」1989年10月号

ゲームオーバー  ──あるいは夢の終わり 岡嶋二人

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『クラインの壺』出版に際して新潮社の広報誌「波」に載せた《岡嶋二人解散宣言》です。この小文の掲載に関して徳山諄一とのやりとりは何もありませんでした。言わば、この文章は、元相棒に向けて書いたものだったのかもしれません。